2021/12/08 20:58
■那須塩原市接骨木の地名の由来は?
角川日本地名大辞典によると「庭床とも書く。永長年間当地に上都賀郡日光鉢石宿の浪人大島監物が土着し、ニワトコを植えて肥料木としたことにちなむ」 とのこと。ここでニワトコ(接骨木、庭常)はスイカズラ科ニワトコ属の落葉低木または小高木。
(*肥料木:新芽や葉を腐らせて肥料として使用する木)
■植物名接骨木(庭常)の名前の由来について
漢方では、乾燥させたこの植物の花を煎じてできた汁を利尿剤として用い、茎や根っこ、葉っぱは打撲や骨折、リューマチなどに効果があるとされる。 この木を黒焼きしたもの、もしくは枝を煮詰めてアメ状にしたものを骨折した患部に湿布したとされ、薬用として庭に常に植えられ、以下の説が紹介されている。
①庭に植えるウコギの意で「ニハツコギ(庭五加木)」から略転した。
②古名「ミヤツコキ(造木)(接骨木)」から転じて「ニワトコ」と呼ばれるようになった。
③薬用として庭に常に植えられていることから「庭常」と呼ばれるようになった。
④漢字表記「接骨木(セツコツボク)」は漢名に由来し、骨折の湿布に使った薬草の意とする。